2010/01/24

「遊ぶように働くということ。」

「続けることで大人の遊びは仕事になる。」
ここ最近毎週のように飲みに行っている地元のBARで聞いた言葉。

僕はそこの店が好きだ。
「オレのことじゃん!飲食の経験もないままにノリではじめたんですよ」
というマスターだけどそれだけじゃないと思う。

「映像制作」という仕事は10年ほど前の冬に出会った
Adobe After Effects」というアプリケーションからはじまった。
今では僕の人生を支える柱となっているアプリケーションなのだが、
当時はまさに「Adobe After Effects」で何かを創るということは
感覚的には「遊び」に近かったと思う。


毎日毎日、代理店の営業という仕事を深夜までやって寝ないでいじくり倒した。
しばらくして自分が「創ったもの」に対してお金が発生するようになった。
「仕事」になりはじめた瞬間だった。


何の仕事だったかは忘れてしまったけれどローカルのCMだったと思う。


それから10年近く経って話せばほとんどの人が無理だといった
「映像制作」という好きなことを仕事にして遊ぶように働いている。


では、遊ぶように働くということ。とは?

時々、好きなことを仕事にしていることをうらやましがる人がいるけれど
たぶん誤解していると思う。

「遊ぶように働くということ。」と「楽で楽しい仕事をすること。」は別である。


ひとつは僕の中の「遊ぶように働くということ。」とは
ほとんどの遊びを仕事と比較して仕事を選んだこと」ということ。

大学時代にあんなにやったゲームより、みんなが夢中ではまるパチンコや競馬やマージャンより
ツレと飲みに行ったり、女と遊んだり、究極は今でもはまっているサーフィンより
「Adobe After Effects」を使った「映像制作」のほうが楽しいし好きで選んできたのだと思う。

ふたつめは「遊ぶように働くということ。」を本当に「仕事」にするということ。
「遊ぶように働くということ。」とは「遊ぶこと」ではなく「働く」ことで、
「遊び」からつまらないからやめるという逃げ場をなくすこと。

あんまり上手くいえないけれど
ずっと「遊ぶように働くということ。」をちゃんと出来ている年の近い人があまり周りにいなかった。

「遊ぶように働く」覚悟が出来ない人、仕事が「遊び」の延長でしかない人


地元のBARが好きなのは「遊ぶように働く」マスターがいて
「遊ぶように働くということ。」を楽しんでいる年の近い人が集まるからだと思う。

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