2011/08/25

赤から白へ変わっても

 10年ぶりにある人に会いに行きました。映像で生きる「覚悟」をくれた恩人です。

 名刺の色は憧れだった赤茶けたエンジから白に変わっていましたが、会って話した印象は変わっていませんでした。

 10年経ってもまた「この人のようにかっこよく生きたい」と思いました。

 今回のこの再会は僕にとってこの10年で最高のクライマックスをむかえ、また次の一歩を本気で踏み出そうを思うものになりました。

 ありがとうございます。

 これからもよろしくお願いします。


2011/08/12

伝えたかった「目的意識」。


 今日までだった夏期講習を終えてオフィスに戻ってきて昨晩仕上げた土日の課題に手を加えた。もう仕上がっているので、別にやる必要もなかったのだけど、どうしても手を加えたい今日はそんな気分だった。

 夏期講習最終日、5日間かけて教えてきた「ものづくり」とその表現方法である「映像編集」をそれぞれ自分なりに解釈して課題に取り組み、制作したものを発表してもらった。

 終了の寸前に一通りの講評をして、言おうか?言わないべきか?迷っていたことを「作品の優劣ではなく」ということを前提として口にすることにした。

 ある一人の生徒さん、この5日間を通して最終日の今日まで全くノーマーク(ダメなセンセイだと反省する)。提出前のチェック、書き出しの設定、レンダリング、DVDへの書き出しぐらいの段階になって他の面白そうなことをやっている生徒に混じり、彼の作品のプレビューが楽しみになった。

 各自の作品の発表前に感想を「何を伝えようとして制作したのか?」「どんな目的意識を持って映像制作にあたったか?」などを踏まえて述べてくださいと負荷をかけていた。半分以上が「特に目的は…」言うなか、最後から3番目になった彼の「映画の予告編を創りたかった」いう言葉とその作品は僕に「今年はこの夏期講習をやってよかった」と思わせるに十分なものだった。

 映像制作で「何を伝えたいのか?」「どんな目的意識を持って制作にあたるのか?」このふたつがこの講義中一番伝えたいことだった。さすが、ITネイティブとしか言いようがないほどデジタルカメラ、PCなどをツールを使った作業はみんなそつなく、そしてここまで出来るんだ…と感心させるほどのモノを見せてくれた。ただ、驚くようなことはない。

 チームごと撮影をしていたので、基本的には素材はチームごと共通のものとなる、ゲームの主人公(勇者)のドタバタ劇を撮影した彼のチームの出来は全体的に高く、ゲームの世界観をまんま持ち込んだニコニコ動画的な映像に振れがちな素材を彼は見事に予告編として仕上げた。

 「映画の予告編を創る」という目的の元に選んだ編集方法、選択したフォントや効果。技術だけならば1番ではなかったかもしれない。ただ「楽しい」でよかったであろうこの授業の中、僕の中では抜群の出来でした。

 今の教育のこととかはよくわからないけど「ほめて誉めて伸びる」を取り違えて「ほめなきゃ伸びない」が多いなか、誰かを特別にほめたりするのはこの場ではどうかな?と思いましたが、僕がいいと思うことはしっかりと伝えようと思いました。

 「抜群」と

 自分がほめられると思っていなかった様子でビックリした顔をしていましたが、とてもうれしそうだった。伝えてよかったと思った。10年以上前、仕事しながら通っていた専門学校で「超一流になるかどうかはわからないが、一流にはなれる」とほめてくださった講師の先生の言葉を思い出した。皆が絶対無理と言うなか「映像で食って行きたい」という目的を持って必死だった時どれだけうれしかったことか。。。

 僕の「評価」が「目的」ではなかったと思うし、何であったかはわからない。ただ、確実に目的を持って課題に取り組んだことがその「評価」につながったのだろう。

 僕は大した人間ではないが、今日のことが彼の人生に少しはプラスアルファに働くことを望む。

 高校生から一つ「学び」ました。完全燃焼ではないですが、課題少しがんばって今日は気分がいいので1杯飲んで帰ります。


 「学ぶ」って楽しいな。

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2011/08/10

若者を教えてて思うこと。

 2010年に引き続き、今年も神奈川県の県立高校で夏期特別講習の講師として5日間の授業を受け持っています。「映像デザイン(制作)」と名前の付けられた夏期講習で何を教えるか?というのが毎回とても大変です。

 今年は自身が大学のスクーリングに参加し、学びに来る側の気持ちが少しは分かってきたので比較的ポジティブにこの仕事をとらえて臨みました。

 昨年も思ったことですが、恵まれた環境で高校生という時期にクリエイティブに触れる授業を学校側が作ってくれるというのはとてもうらやましく思います。高校時代は大学受験のための勉強のみを「勉強」というと本気で思っていました。

 動画編集を教えていて今年特に感じているところは、「動画」というものにおそらくこの子たちはすごい「ニコニコ動画」を通して触れているのだな…ということです。TVでも映画でもなくインターネットの動画共有サイトである「ニコニコ動画」の影響が色濃い制作をします。

 テロップとかを入れるときの感じ、面白さをどう出すかのギミックの部分など全体の「つくり」がニコニコ動画っぽいなーと感じる。明日明後日も授業なので生徒がどんな風に仕上げるのかが楽しみです。

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2011/08/06

自分発信


 台風9号、10号が発生しにわかにサーファーたちの落ち着きがなくなってきた。多分にもれず、朝イチから今週のアタマに大当たりしたポイントへ向かった。

 月曜日よりもだいぶスウェルが入っていてセットでアタマぐらいでラインナップがいつものテトラよりも外になっていた。とりあえず入ったがファンボードでは相手にならずすぐ撤収。この近辺での台風用の港へ向かう。

 バカ混み(静岡弁)のポイントで仕方なく1ラウンド。

 混んでる割にはみんななんとなく楽しそうでいい雰囲気。大勢のロングがゆるゆるした感じできっとカルフォルニアはこんな感じじゃないのかな?なんて思いながら乗っていた。今日は一発台風を3Dで!なんて思ってGoPro3Dセッティングで来ましたが別に3Dじゃなくてもよかったなーなんて思っているとドナルドタカヤマの超イイロングに乗った洒落た年配女性が話しかけてきた。

 「一昨日かその前くらいに吉田で乗ってるところをYoutubeにアップしてましたよね?見ました。」

 ビックリ!月曜日に乗った波全部を繋げた動画を見たというのだ。確かにいつの間にか結構な数再生されてるからなんだ?なんて思っていたのですが、まさか見てくれた人に会うとは思いませんでした。



 GoProを買って以来、仕事ではない自分撮り動画をYoutubeにアップし続けてはや30本近く。今年は大学での課題なんかもアップしたりして気がつけばトータルでコンテンツは公開しているものだけでも計138本。

 自分で発信し続けるっていうのは大切なことだと感じる一日でした。

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2011/08/02

事務所の謎の植物


 事務所の鉢に生えてきた植物、徐々にのびてのびて。。。

 今日見たら結構のびてた!


 ひとつはアサガオみたいだな。


 咲いた跡がある。もう一種類なんか生えてるんだけど何だか分からない。

《追記》


 朝来たら、咲いてました!あーだからアサガオなんだっけ。


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2011/08/01

「今の苦労が未来を創る。」

 この週末通っている大学のスクーリングの授業がありました。イラストの勉強をしに行っているのですが、今回のスクーリングは選択科目から選んだ「動画制作」の授業です。

 5科目から3科目とりなさいという選択科目だったのですが、いろいろ考えた結果「Photoshop」「Illustrator」ではなく(基礎なので・・・)「動画制作」を選択しました。

 学校のMacを使った動画制作の基礎の授業だったのでiMovieを使った内容でした。初日は事前に用意した写真を使っての編集と映画論的な講義。二日目には自由なテーマで終日編集から発表でした。

 二日目の自由なテーマで制作というのがなかなかに曲者で、、、初日が終わったあとに素材を集める必要がありました。限られた時間と限られた制作環境の中で作品を創るということが僕にとっての最大テーマでした。

 学校からの帰り道、さて何を創るか・・・?ということで悩みました。一応プロとしての意地もプライドもあります。iMovieだからこうなっちゃいました・・・ではいつも言っている「創るのは人でアプリケーションは道具だ」というのがウソになってしまいます。。。

 楽にさくっと撮って作ろうかな・・・とも悩みましたが、「動画制作」の分野で飛び出なくてどこで飛び出るんだ?と思い仕事じゃない「今」だからこそ出来るものを創ろうと決めて撮影に望みました。

 ちゃんとやったのは初めての「コマ撮り」アニメーションです。



 撮影の良し悪しやクオリティ以上に今回の限られた条件の中、あえて「コマ撮り」で創ったということがとてもよかったです。

 自分への戒めも含めたテーマの中、ひとつの作業として作り課題を終わらせてしまうのではなく、何かを創造してやろうと創ることに取り組めたことはきっとどこかで僕を救うことになると思います。

 「今の苦労が未来を創る。」忘れてはいけない当たり前のことなんですけどね。やらない言い訳を考えなくてよかったです。課題が大変ですが、大学が楽しくてしかたありません。


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