2012/07/21

白という色のお話

昔々、
まだ静岡の営業マンだったころ、CMの撮影でいっしょになったカメラの人(ビデオ)が色に関してとてもスペシャルな人だった。

撮影してるとホワイトバランスっていうのがあって、カメラは「白」をとして認識出来ないのでこの「白」が白ですよって撮影前にカメラに教えてあげます。

例えば、、、蛍光灯の下での白は少し青に振れてるし、太陽の下での白は少し黄色に振れてる。
同じ「白」でもその場の明かりで白の色は変わります。

もう何年、いや十何年も前に小僧だった僕に衝撃を与えたカメラマンはファインダー越しに色温度で会話する人でした。

「2900k(2900ケルビン)」を自身の絶対的な基準として持って壁の色、居酒屋の照明、車のヘッドライトざっくり全部白なそれらをきっちりそれぞれの白として僕に教えてくれる人でした。

その当時、そしてそれから何年経って、今でもホワイトバランスはやはり白で白を合わせます。
2900kを基準に絶対的な白を作るあの方には及びません。。。があの時期に与えられた衝撃は今も自分自身の中にあって、、、

この時間になって戻ってきて、今日の午後にレタッチ、色補正した写真たちを見た時、
100枚近い写真の「白」が「白であること」に少し安心します。

いったい何の話なんだかね?自分より若いクリエーターにロジックをもってこのことを説明できない自分を反省しつつ今日は寝ちゃいます。

おやすみなさい。

次の世代にこの話はちゃんとできるようにがんばろ。