2010/05/15

SIMロック&SIMフリーについて思うこと

今年の3月に総務省が携帯キャリア各社に対してSIMロック解除を求めたことで、
にわかに加熱し始めたSIMロック解除問題。

日本の携帯事業が歩んできた道を「ガラパゴス化」と呼び
携帯キャリア各社がかけてきたSIMロックが日本の携帯産業の成長を妨げるという。

DocomoはiPhone欲しさに「ユーザーの選択の自由」を盾にしてSIMロック解除推進
SoftbankはiPhone守りたさにSIMロック解除反対。

SIMロックの問題はもはやSIMロックではなくiPhone争奪戦になっている。

5月28日に発売されるiPadの販売を巡りSoftbankがSIMロックをかけたことでまた
SIMロックの話はiPhone&iPad争奪戦へと話がスライドしていくことになるだろう。

Softbankの社長はSIMロック解除することで端末の価格が今より4万ほど高くなり
ユーザーのためにならないと言っていたが、SIMロックをかけたiPadは4万安くなるわけではない。

Softbankの社長は本当にユーザーのことを考えてのSIMロックなんだろうか?
別に文句はないけど自社の利益のためでしょ?

今SIMロックについて思うことを書いておく。
iPhoneはSIMフリー向きの携帯だと思う。(正しくはiPhoneに限らずスマートフォン全般が)
キャリアに依存したサービスは無く、アプリケーションなどの購入もApple Storeとの決済だし、
インターネットもPCサイトを閲覧しているからimodeのような携帯キャリアに依存した部分は無い。
電波さえあればどこの会社の電波(W-CDMAかCDMA2000の違いはある)でも
実はユーザーにとっては不具合はない。

逆に今までの折りたたみとかスライドとかの普通の携帯はimodeやお財布携帯、iアプリなど
各携帯キャリアに依存したサービスが多いためSIMロックが解除向きではない。
解除されたところでどうするつもりなのかよくわからん。
Softbannkの折りたたみの携帯なんかをDocomoで使いたい!なんてあるのかな?
似たようなのDocomoにもあるでしょ?と思う。
そして日本の携帯サービスは異常なほど良くできている。
SIMロック解除で何かがすごく良くなるように言われるが必ずしも良くは無いと思う。

よく理解しないでSIMロック解除の携帯がいいなんて動くと壊れたら誰が修理してくれるの?
みたいなことになっていくと思う。

この本質がずれたSIMロック解除という名のiPhone&iPad争奪戦は本当にユーザーのためになるんだろうか?

携帯キャリアはインフラで儲かる会社なんだから、SIMフリーを正しく理解したが使う用のスマートフォン向け定額制のSIMを販売すればいいんだよ。
「人気携帯の取り合い」のためのSIMロック論争にユーザーを巻き込まないで欲しい。

DroidやEVO 4Gみたいな携帯が日本で使えないのは世界の競争に遅れるのだから不利益だと思う。
DocomoでiPhone使いたければSIMフリーのものを輸入すればいい。

昨日WiFiの無いPCをネットに繫ぐためにXperiaのSIMカードを解約して使っていないL-05に差し込んでネットに接続した。
その一連の行動を見てみんなびっくりしてたけど去年行ったシンガポールやタイ、バリなんかではみんなやってる。
SIMカードは抜いてはいけないものみたいに思い込んでる今の日本人に全面的なSIMロック解除はまだ早すぎる気がする。
まずは、SIMフリーの携帯に対するサービスからはじめて欲しい。